以前バリューイングリッシュにインターンとして来てくれた山下聖悟さんが、「水泳体験を向上させる水中バーチャルリアリティ環境に関する研究」で東京大学総長賞を受賞されました。
以下過去に投稿したものでありますが、再掲載させていただきます。
山下さん、おめでとうございます!これからのご活躍をお祈りいたします。
インターンシップに応募したきっかけ
高専の春休み期間を利用して、フィリピン(セブ)での語学学校にて一か月間英語の学習に励みました。その留学期間中は本当に楽しく、英語に限らず多くのことが学べた一か月間でした。これがセブに戻って来ようと考えたそもそものきっかけです。また、他のスタッフなどと英語でコミュニケーションを取ることが出来るフィリピンでのインターンは、海外で働く経験を得たかった自分にとって打って付けだと考えました。普段学校で勉強や研究をしている自分の能力がどの程度海外の会社で通用するものなのか試してみたかったという狙いもありました。
インターンシップでどんなことが学べたか
英語に関して学んだこと
インターンシップ期間中にはセブにある会社のWEBサイトや、留学の口コミ情報を扱うサイトの作成などを行いました。このインターンシップではサイトを作成する技術を学べただけではなく、日本にある会社やフィリピンによくあるコールセンターなどでのインターンでは絶対に得られなかったと思える経験が出来ました。特にいい経験になったものは、英語を通して他のプログラマの方や、スタッフとのコミュニケーションを取りながら働くことで、自分の英語力でも海外の人と仕事が出来ることに気が付けたことです。これは私の英語能力が決して高くなく(TOEIC500中盤)、それほど積極的に話すタイプでもなかったにも関わらず、優しいフィリピン人スタッフと共に楽しく働けたことにつながったと思います。言いたいことを英語で相手に伝えるには、単語力や文法力も大切ですが、言い方を変えてもう一度伝える、例を挙げてみるなどの、相手に伝えようとする工夫と英語を話すことへの自信が大切だと改めて実感しました。インターンシップの前と後で単語力が増えたわけでも、文法力が増えたわけでもありませんが、帰国後、自信や話すことへの慣れからか学校にいるネイティブの先生とも違和感なく会話できるようになりました。インターンシップ期間中の費用は少なくはありませんが、それでも経験出来て良かったと心から思えました。コミュニケーションを取りながら働くことならできますが、お客様へ適切な言葉で対応するなどとなると今の能力では厳しいので、今後も勉強に励みたいと思います。
エンジニアとして学んだこと
セブでのインターン期間中はWEB開発に長年携わっているプログラマの方と一緒に働かせていただきました、その際にはこれからの日本のエンジニアとはどんな立場であるのだろうかと深く考えさせられました。それはフィリピン人のエンジニアの方の英語力や、作業をしていただくための経費などの経済的な面に関連したものです。今までは日本の中だけで生活し、製品開発なども日本の中で出来たと思いますが、日本の会社が海外に工場を持っているのが普通になり始めているのと同じく、ソフトウェア業界に関しても海外で働く、または海外のエンジニアの方と一緒に製品を開発することが普通になるのではないかと思います。日本のエンジニアが今“日本での労働は必要ないから海外で働いてほしい”と言われた場合、簡単に渡航して働くことができるのでしょうか。フィリピンのエンジニアはみな英語を流暢に話し、日本に比べて物価などが安いため働いていただくのにそれほど多くのお金がかかりません。それに比べて、日本のエンジニアは平均的に英語力が高いわけではなく、給料もフィリピンの方に比べて10倍近く多く必要です。そんな日本人エンジニアを海外の企業はほしいと思うのだろうかと思いました。日本の技術力は確かにすごいと思います、ですがその事に頼ってばかりで日本国内ばかりに目を向けて進んでいくことはいろいろな意味で危険だなと思いました。
セブでのインターンシップに関するアドバイス
セブでのインターンや英語留学を考えている方は是非実行してみてほしいと思います。正直、フィリピン留学、インターンを経験する以前は、多くの方が持つフィリピンのイメージと同じように衛生面、治安などの面での心配は多くありました。しかし、この合計3ヵ月間で私は文字だけでは伝えきれない多くのものを学ぶことが出来ました。確かに環境が悪く治安面で心配が残る場所もあることは事実ですが、セブには日本ではほとんどない規模の大きなモールが多くあり、生活に必要なほとんどのものがここで手に入りました。また商品の価格も日本に比べて5分の1程度だったと思います。短期の滞在ではアパートなどを借りるとことが難しいかと思いますが、ホテルの料金も基本的に安く気軽に滞在することが出来ました。私の場合は民宿のようなものにインターンシップ中の2ヵ月滞在し、3万ペソ日本円で6万円程度でした。食費なども高いものなどを頻繁に食べなければ1ヵ月2~3万円程度で済むと思います。インターン費用は二ヶ月で、航空券の代金70000円程度と合わせて全部で20万程度でした。私の場合は途中でモアルボアルとパンダノン島にも旅行に行きました。
注意点
注意点は、水や交通に関してです.日本人は水道水が安心して飲める環境になれてしまっているので、つい水道水でお茶を作るなどしてしまうとおなかを崩してしまいます。しかし、ミネラルウォーターがいたるところに売っているので水に関して困ることはありませんでした。料金も500mlで30円いかないくらいなのでお手頃でした。ただ交通ルールなどはゆるいようで、日本の交通ルールの常識を保ったまま安心していると少し危ないかなと思いました。またタクシーが格安初乗り80円20分程度のっても300~400円程度なのでセブ市内の行きたいところには大体タクシーで行けました。
忘れてはいけないこと
セブはフィリピンの中では比較的安全な場所で、海もきれいで観光も楽しめるところですが、その分いろいろな危険もある場所です。私の留学中にも何人かいましたが毎日夜中に遊び歩き、授業に出席しない、集中しないという人がかなり多くいたことに驚きました。インターンでも同じだと思います。そういうことがないという人でないと誘惑の多いセブでの勉強やインターンシップは難しいかもしれません。ValueEnglishセブオフィスでの業務は多くのことが学べる場所でしたが業務が楽なわけではないので、旅行気分では乗り切れなかったと思います。
セブでの経験と思い出
JAPAN FESTIVAL in CEBU
セブのayalaショッピングモールにて行われたJAPAN FESTIVAL in CEBUのお手伝いをさせていただきました。
フィリピンの結婚式
先生の一人の結婚式に招待され、フィリピンの結婚式を体験することが出来ました.
お別れパーティー
セブオフィスのスタッフの皆さんと韓国料理店で食事をしました.二ヶ月という短いような長いような期間でしたが、本当に楽しかったインターンが終わってしまうのはとても寂しかったです.最後に皆さんとほんとに楽しく食事が出来てよかったです.
セブでインターンすべきか迷っている方へ
アメリカなどの英語圏で働いてみたい、英語を勉強してみたいと考えても簡単には実行できないと思います。学生にとってそのための多大な資金を集めることはとても難いからです。フィリピンの場合はアメリカなどに比べて何倍も費用は安く済みますし、市内のほとんどの場所では英語が通じました。また、セブでの英語の生活に関して、セブの人がどの程度英語を話せるのか、なまりなどがないのか気になる方も多いと思いますが。少なくとも今の自分の実力では、フィリピン人のスタッフの方々になまり感じることはありませんでした。確かにタクシーの運転手などの方にはなまりの強い方もいらっしゃいますが、かなりの長期滞在でなければなまりが移ってしまうようなことはないのではないのかと思います。フィリピン人の方のなまりが少ないという事に関して気になる方はまず、ValueEnglishもそうですが、オンライン英会話サイトの無料体験授業を受けてみるといいのではないかと思います。
自分の経験から伝えられること
セブには海外で働くベンチャー思考の方々がとても多く、いろいろな面白い方々に出会ういい機会になったとも思います。海外でのインターンを考えている方は是非セブでのインターンも考えに入れてみてください。インターンシップで大切なことは、日常では経験できないことを経験するだと思います。今回のインターンシップは無給で、宿泊費や食費なども自己負担でした。20万という金額は学生である私にとって相当大きなものです。しかし、このインターンでは有給やインターンによくある電話番などの仕事では絶対に得られない経験が出来たと確信しています。やりたかったことが出来たという面も含めて本当にインターンしてよかったと思います

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