マイクロソフト傘下のスカイプ、バリューイングリッシュでも日々の授業で使用させていただいております。そのスカイプがなんと翻訳機能付きになったということで早速試してみました!
これで英語は必要なくなり、オンライン英会話業界はすべて廃業となってしまうのでしょうか!?
結論からいうと、AIや機械学習というのはすごいなともおもいつつ、まだまだ翻訳を完璧にこなせるまでには時間がかかりそうです。印象としてはあと1~2年あれば短文ごとの翻訳であればかなり完璧にこなせそうという印象です。しかし、どうしても同時通訳などがはいっても会話のスピードはナチュラルとは行きません。また、語学学習は異文化理解のためにも非常に価値があります。そういった意味で、3ヶ国語を覚えるニーズは減ってくるかもしませんが、第二外国語として英語を学ぶニーズはそれほど大きく減らないだろう、大学入試の科目からなくなることも無いだろうというのが学長の所感です。
Skypeの同時翻訳機能、短文はかなり完璧に翻訳できた!特にチャットはかなり使えるレベル
I heard your are working for an online English conversation school.という間違いのある文章も
私はあなたのオンライン英会話学校のために働いていると聞きました。とほぼ意味の通じるレベルで翻訳できています。
Skype翻訳では、長文はまだまだ課題有り?VOA Special Englishなどのパラグラフ1つ文を訳してみると…
こちらは、正直まだまだという印象です。
Singapore placed number one overallが
シンガポールは全体のナンバーワンを配置しましたとなっていますが
これもなぜオリジナルの記事でisが飛んでいるのかという突っ込みはあるものの、前後の文脈からしてやはりシンガポールが全体で一位の地位を取ったと”前後の文脈から判断して”訳したいところ。
音声翻訳は、まだまだ改善の余地ありだが、短文で発話の仕方を工夫すれば会話可能な可能性。
音声翻訳は、長い文章になるとかなり厳しいですが、短文で1つずつ意図を伝えていくのであればかなり対応できている部分もありました。同時通訳されるスピードは相当な速さです。
こういうのはやはり実際にやってみるのが一番です。ぜひ一度お試しください!
学長が思うこれからの英会話学習
自身が留学した経験、そして自分の子どもの英語教育を考えた時に、これからの英語学習はどうなるのだろう?ということについては真剣に考えています
こういった逐次翻訳機能はどんどん進化しますし、ちょっとした旅行でスマホを取り出してレストランで注文などという場合や、タクシードライバーとのちょっとした会話、ホテルでのチェックインなんかは、東南アジアを旅するときに、タイ語、インドネシア語、タガログ語(フィリピン)と覚えられるわけではないので、非常に便利になるとおもいます
一方で、大学受験が2020年度に英語4技能化される中で、どれほど機械学習が進化し、英語の逐次通訳機能があがっても、やはり語学学習(英語)に関するニーズは減らないと考えています
例えば、結論を先、説明を後、PREPといった話し方の構成は英語でプレゼンする時、授業で発言する時は必ず意識する必要があります。こういったことは言語の学習とセットで修得していくものでもあります。そういった意味で、第二外国語、母国語と違う言語を異文化理解とセットで学習していくというニーズはむしろ増加する傾向になるのではないかというのが私の理解です
こういった機械学習の進化は、第二外国語修得にも非常に良いツールとなるとおもっています。当校でもより効率の良い英語力向上のため、最新技術をしっかりウォッチし、カリキュラムに活かして生きたいと考えています

名古屋大 物理工学科卒、米国の大学院にて原子核工学修士を取得(アメリカ留学)。20代はGEやBCGといった一流外資企業で語学力を活かし外国人のエグゼクティブへ英語でのプレゼン経験も多数有。理系でありながら、実用英語技能検定1級、TOEIC980点、IELTS7.5点。著書: 一生食える「強み」のつくり方
今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する「学び方」のノウハウには定評がある。