海外経験豊富なKさまならではの視点による、貴重な英検1級合格体験記、待望の第2弾!お待たせいたしました。
試験対策 〜2次試験〜
1次が通らなければ2次試験に到達できないので、1次に通るまでは2次対策をする余裕はありませんでした。1度目はライティングの参考書をメインにシャードーイングをいつものようにこなしながら、ネイティブの先生に数回レッスンをお願いしました。あえなく不合格。セルフイントロダクションすら上手く言えず、“That’s it?” と、間が持たず、趣味に関して何かありませんか、と促されました。セルフイントロダクションはスコアに反映されないといいますが、そこで使用したボキャブラリーや印象は面接官に影響を与えますので、できうる限りの準備をしていくにこしたことはありません。
2度目は普段の1次試験の受験の感覚でいると、受験申込までの申込期間が短く、気づくと申込期間を過ぎており、申込みし忘れるという失態をしてしまいました。1次免除の受験者には要注意だと思います。
2回目の試験で選んだトピックは「endangered cultureにtechnologyは影響を及ぼしているか」という内容でした。Ems先生にトピック選びを間違えるな、と最後のレッスンでアドバイスを頂いていたにも関わらず、結果的にはトピック選びを間違えたと思います。あの緊張感の中で1分間でendangered cultureがピンとこないまま、technologyとcultureに関して一般的な回答をしてしまいました。
質疑応答で「ですから、endangered cultureにtechnologyはどのような影響を及ぼしていますか。例えばNative Americanや沖縄に代々住んでいる方々・・・」
そういうことか・・・「沖縄はコールセンターのハブとして機能している」と苦し紛れの対応をするも2回目の面接はあえなく撃沈。
3度目のスピーチは
Agree or disagree: 他のsocial issue を優先して自衛隊のコストを削減すべきか
という内容でした。スタンスはAgree。少子化対策やヘルスケア、教育など優先されるべき社会問題があること、軍事よりも平和的解決策を模索すべきという2つの理由を挙げました。
が、トピック選びに50秒ほどかかり、もうだめかと思いました。トピック自体のスケールは大きいけれども、かえって回答しやすいのではないか・・・と思い、このトピックにしたのですが、 “in favor of”という表現がQuestionの中に使われており少々trickyだったと思います。Questionの取り違えは致命的でshort speechの段階で落ちてしまいますので要注意です。最近は少々変化球を交えた問題が出題されていると思います。
Short speechは今回落としたら1次から振り出し、というプレッシャーから、思い返すとどんな表現を使ったか思い出せないくらい緊張していました。一つ目は思い浮かぶもののあの緊張した空間の中で2つめが思い浮かばない・・・1つめのreasonを話している間に2つめを決めました。1つめのreasonで1分50秒は過ぎていたと思います。Time upになっても一応最後まで喋り続けました。ショートスピーチでは緊張のあまり普段使っている1級語彙を上手く使いこなすことは出来ませんでした。
もともと実力のあったKさまですが、2次は苦戦されたのですね・・・
質疑応答は「教育にかけるというが、how?」
「language barrierが日本のcompetitive edge を妨げている、言語教育を強化すべきだ、特に英語力を」
「英語より日本語教育の充実の方が大事なのでは?」
“Both should be compatible, we should take both, because in other Asian countries, many more Chinese and Koreans go to Cebu to learn English, according to my Filipino friends. On the other hand, Japanese are becoming introverted because of the long-lasting recessions.”
といった内容のレスポンスをしました。さらに突っ込まれそうになりましたが、time is up
で終わりました。
バリューイングリッシュレッスン
Value EnglishではAngel先生、Nana先生、Ems先生にお世話になりましたが、途中からはEms先生にお願いしました。どの先生も勿論素晴らしかったのですがポジティブで愛らしく、抜群のintelligenceを備えたEms先生とは特に馬が合いました。
Ems先生と二人三脚で進め、復習していく中で、高度なボキャブラリーを正確に会話の中で運用されている点に関しては毎回本当に頭が下がる思いでした。
例えばGlobalizationのリスクについてunder the dictatorship of Chinaという私の表現に対し、彼女はleans toward authoritarianism, と言い換えました。
宗教に関しては、ChristiansとMuslimsは正義のためには命の犠牲もいとわないこともあるが仏教とは比較的平和的解決を目指す、という私の意見に、真のクリスチャンはそうじゃないと言いながら、私の意見に寄り添い
“For example, consider the different approaches to justice in various religions. Christians and Muslims might emphasize protecting freedom, even sacrificing their lives if necessary. Buddhists, on the other hand, value peace and nonviolence.”と返してくれました。
奥が深くて苦労したトピックはMass media とLiberal Artsです。論理の展開が難しいトピックですが、一旦自分のものにすると強いargumentが出来るのでしっかり身につけたい、と思いましたがかなり難易度が高いため、本番では避けた方が賢明だとも思いました。
1級を目指す受験者は“Capitalism”,”Communism“,”Democracy”, ”Authoritarianism”のdefinitionもしっかり把握しておいた方がいいと思います。スピ-チの中で政治・経済のイデオロギーを混同することが私も何度かありました。
続きは、第3弾となります!どうぞお楽しみに。
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英検1級(2018-1)★1次合格まで15回以上受検 ★1次合格後2次連続4回不合格 ★1次から出直し3回目で2次合格★合格までにessay118本書きバリュー講師から徹底的にフィードバック・発話練習を受ける★地方観光パンフ日→英などなど★英文法・長文読解など現在も猛烈学習中★
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