通訳案内士(1次、2次)の概要

学長

通訳案内士試験の概要

  1. 報酬を受けて外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をするための国家資格。
  2. 試験は国土交通大臣が実施し、合格者は都道府県に通訳ガイド(通訳案内士)として登録(2006年4月より従来の免許制から登録制に変更)。
  3. 年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、だれでも受験可能。

試験の形式

  • 試験科目
    1. 筆記(第1次)試験
      ・外国語についての筆記試験 (記述式:120分)
      *英語⇒マークシート方式
      *中国語・韓国語⇒マークシート方式+記述式
      *フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語⇒記述式
      ・日本語による筆記試験 (マークシート方式:各40分)
      (ア)日本地理 イ)日本歴史(ウ)産業、経済、政治及び文化に関する一般常識
    2. 口述(第2次)試験
      通訳案内の実務(筆記試験Ⅰで選択した外国語による実践的コミュニケーション能力。約10分)
  • 試験場所
    1. 筆記(第1次)試験
      札幌市、仙台市、東京近郊、名古屋市、大阪近郊、広島市、福岡市、那覇市、ソウル市、台北市
    2. 口述(第2次)試験
      ・ 英語、中国語、韓国語は、東京近郊、大阪近郊、福岡市
      ・ 英語、中国語、韓国語以外の外国語については、東京近郊
  • 試験免除(平成27 年度〈2015 年度〉の場合)
        1. 平成26 年度の筆記(第1 次)試験全科目に合格し、口述(第2 次)に不合格であった方及び欠席者は、平成27 年度の筆記(第1 次)試験が免除。
        2. 過去の通訳案内士試験合格者が、さらに他の外国語による通訳案内士試験を受けるときは、外国語以外の科目の筆記試験が免除。
        3. 平成26 年度筆記(第1 次)試験の外国語、又は(ア)日本地理、又は(イ)日本歴史、又は(ウ)一般常識について合格点を得た方は、平成27 年度通訳案内士試験の当該科目(外国語は同一言語のみ)の筆記試験が免除。
        4. 英語免除: 実用英語技能検定1級合格者

    TOEICテスト(公開テスト)840点以上

      1. TOEICスピーキングテスト(公開テスト) 150点以上
      1. TOEICライティングテスト(公開テスト)160点以上
    1. 日本地理免除: 旅行業務取扱管理者試験合格者
    2. 日本歴史免除: 歴史能力検定日本史1級又は日本史2級合格者
      センター試験「日本史B」60点以上を得た方
    3. 一般常識免除: センター試験「現代社会」80点以上を得た方

    【注】
    * 上記以外の試験免除につきましては、JNTOホームページや「施行要領」でご確認ください
    * 平成26 年度の2 次試験を欠席あるいは不合格の方は、平成27 年度の第1 次試験において、平成26 年度で免除された科目を再受験する必要がある。

改正通訳案内士法

2006年4月より改正通訳案内業法が施行されました。通訳ガイド試験受験予定者にとっての重要ポイントは次の5点です。

  1. 通訳案内業者から通訳案内士に名称変更
  2. 免許制から登録制へ
  3. 地域限定通訳案内士試験の実施
  4. 無資格通訳案内士に対する罰則強化
  5. 改めて通訳案内士(ガイド)試験ガイドラインを制定・公表 ((*最新のガイドラインは2015 年4 月に公表。)

通訳案内士試験ガイドラインによる合格基準

  1. 第1次試験(筆記)
    1 次試験の試験内容を外国語・日本地理・日本歴史・一般常識(産業・経済・政治及び文化)の4つに分け、科目ごとに合格基準を設定。外国語は原則70点、日本地理・日本歴史はそれぞれ原則70 点、一般常識は原則60 点を合格基準点とし、絶対評価で合否判定を行う。
  2. 第2次試験(口述)
    合否判定に当たっては、試験官ごとに基準が大きく異なることがないよう、あらかじめ評価項目(プレゼンテーション、コミュニケーション、文法及び語彙、発音及び発声)ごとに、具体的な評価基準を設定しておくものとする。2次試験の合否判定は、原則として6割を合格基準点とし、当該合格基準点に達しているか否かを判定することにより行う。
    * ガイドラインの全文は、下記サイトに掲載されています。
    日本政府観光局(JNTO) - Japan National Tourism Organization
    日本政府観光局(JNTO)の公式ウェブサイトです。日本政府観光局(JNTO:Japan National Tourism Organization、正式名称:独⽴⾏政法⼈ 国際観光振興機構)は、訪⽇外国⼈旅⾏者の誘致に取り組んできた、⽇本の公的な専⾨機関です。統計・調査データの公開、JNTOの組織概要とマーケティング活...

最新情報はJNTOのウェブページをご確認ください。
http://www.jnto.go.jp/jpn/interpreter_guide_exams/


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