【通訳案内士1次試験の一般常識対策について】
通訳案内士の1次試験で、一般常識だけは他試験で科目合格を狙えないため本番で一発勝負で合格するしかありません
この一般常識というのは曲者で、範囲も広いのでどう対策するのが賢いのか?考えてみます
まず一番初めに大事なことは誰も満点を取ってくれとは言っていない、60点で合格という点です
STEP1
こういうタイプの試験はまず過去問を何回か解いてみることです
過去問は以下のJNTOオフィシャルサイトから入手できます

過去問を解くときに、気をつけるポイントは2つ
1)傾向を掴む(だいたい毎回出題されているエリアを明確にし、そこは対策する
2)現時点の実力を把握し、1)の分野を中心に60点と今の得点の差異を埋めるためにどこで対策をするか決める
例えばですが、少し前の試験になってしまいますが平成21年度の問題を例に分析してみましょう
まず、出題分野ごとに配点を整理してみます
通訳案内士_過去問H21_一般常識
ここから分かることは黄色でハイライトした部分で60点取れます
残りの40点部分は4択だとすると、鉛筆転がしても、正答率を考えて10点取れます。
だとすると黄色部分で50点とれればいいことになります
1.の一般常識は対策が難しいのですが、毎日ニュースを見ることなどするのが一番です
ここは1年間時間があるのであれば、ニュースを毎日チェックするようにする
1ヶ月しかないなら過去のニュース(例えばグーグルは月日を指定して検索できるので、各月ごとに過去1年1ヶ月ずつニュースをチェックします)。過去問を解いていれば、どんなニュースがでそうかざっくりは見当が付くかと思います
観光統計は、勉強する範囲が限られるので、統計データを持ってきて覚えてしまいます
過去出題された問題から例えば訪日外国人が1000万人を超えたのはいつだとか
東日本大震災の時にどれくらい落ち込んだとか過去問を参考に数字を覚えます
国勢調査部分も出題されそうな部分は読みやすいので出題されそうな数字は覚えてしまいます
例えばですが、総務省が出しているグラフで見る日本の統計と過去問をにらめっこしながら出来そうなところを整理します
もちろん試験を作っているJNTOの統計情報も参考にしたいところです。毎年統計データを出しているので、こういうところから出題したくなりますよね。まとめなんかはHPからも確認できると思います
これも過去問から判断できます
また、例えば、景気循環についてよく出題されると思えば、日本 景気循環と検索すればWikipediaが出てくるのでそれを整理して覚えます。好景気・不景気・回復期など整理しておくなど、出題傾向に合わせて整理しておきます。
まとめますと、どこの配点が大きいか?覚える範囲を限定できるか?この2つで問題を仕分けて、配点が大きく、覚える量を限定できるところから対策を打っていきます
1) 過去問を解く
2) 現状を把握し、合格に向けたギャップを明確にする
3) 対策しやすいところから対策をしていく
4)再度過去問を解く ( 1)に戻る)

名古屋大 物理工学科卒、米国の大学院にて原子核工学修士を取得(アメリカ留学)。20代はGEやBCGといった一流外資企業で語学力を活かし外国人のエグゼクティブへ英語でのプレゼン経験も多数有。理系でありながら、実用英語技能検定1級、TOEIC980点、IELTS7.5点。著書: 一生食える「強み」のつくり方
今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する「学び方」のノウハウには定評がある。