日本人にとって一番足りないのは、スピーキングの基礎練習量とリーディングの累積経験です。
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話すことが苦手な方の場合、大量の英語に触れる(多読・フレーズの暗記暗唱など)と、改善します!苦手意識もグッと減りますよ。
多読
多読の進め方
多読学習では、大量に量をこなします。簡単な英文でかまいません。(というか、自分の英語力よりも1−2段階落としたレベルの英文が良い!)
つまり多読学習で良書をたくさん読み、英語の基礎の処理能力を上げることが、スピーキング力アップにつながるのです!
SSS多読では以下のようなコツが示されています(英語多読研究会さま、ありがとうございます)
- 辞書を引かない(引かなくてもスラスラと読める本を選ぶ)
- わからないところは飛ばす
- つまらなくなったらやめる
日本語の書籍で9割以上理解できる本を想像してみて下さい、たとえ1つくらい分からない漢字や単語があっても、その本の内容の理解を妨げる事はまれですよね?
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この日本語と同じ感覚で読める本で量をこなすのが大事です。分からない単語があっても予測する能力を養えるからです。ですから、9割程度理解できるレベルまで思い切ってレベルを下げることが大事です。
多読の量 めやす
量の目安としては100万語、100~200時間です。
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1時間に1万語読む計算になります。
およそ1分で160語(160WPM)読めれば1時間で1万語です。
- CNN Student Newsで200WPM
- VOA Special Englishで100WPM
ですから、読む時はこのスピードで読めるレベルの書籍までレベルを下げておく事が大事です。
多読素材
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まずはこの書籍で、腕試しはいかがでしょう?多読するには、値段が気になりますが、そんな方は、公立図書館などをご利用ください。
こちらは皆さん、日本語タイトルは絶対ご存知の「そして誰もいなくなった」(アガサクリスティ)です。英語タイトルは And Then There Were Noneです。こちらはラダーシリーズのlevel4ですので、英検2級程度の難易度となっています。英検1級・準1級合格を目指す方の場合、おそらくスラスラと簡単に読むことができ、内容も簡単に頭に入ってきます。ラダーシリーズですと、巻末に単語が出ているだけですが、こちらの書籍の場合、巻頭に背景知識・物語の概要などが英語と日本語の両方で提示されていますので、より理解が進みますよ。(こちらももちろん同様の単語レベルでの英語です)実際読みましたが、原典の内容の素晴らしさもあり、ぐいぐいと引き込まれていきましたね。
高校で学ぶ英文法について、ある程度の理解がないとスラスラ読むことは難しいと思いますので、お気をつけください。
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本書冒頭にも、「文法については手心が加えられていない、ネイティブスピーカーの自然な英語」という記載があります。
また「個々の文の意味は、そこで使われる単語や熟語に多くを依存しますが、実は文法によって決定される部分も決して小さくないのです。特に文章・文脈という大きな単位での理解には文法力が欠かせません。」との記載もあり、そういった考え方により、見開きに文法解説をつけてある良書と言えます。
ラダーシリーズの場合ですと、中古なら数百円で買えるものもありますね。こちらのラダーシリーズ「そして誰もいなくなった」は総単語数 14,500語です。1冊読むだけでこれだけ読めるのですから、次々読みたくなりますね。文法理解に問題がない方の場合、こちらでどんどん読み進めるのも良いですね。
文法の復習がより効果的
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読むだけで英語が読めるようになるをうたう多読ですが・・・高校生時点で英文法が苦手だった方・英文法を忘れてしまったかも?という方は、同時に英文読解の参考書(大学受験用)を学習されると良いと思いますよ。
フレーズの暗記・暗唱など
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こちらも多読に通じる?かもしれませんが、さまざまなフレーズに出会い、それを読み、暗記することがスピーキングに効きます。
「英語は暗記」と昔から言われています。これはあながち間違いではないと思います。どれだけ使えるフレーズを暗記しておくか、そして話すための引き出しを増やしておくこと、が鍵となるのでしょう。
自分は英文の音読を30〜50回(素材によって異なりますが)してきたのですが、「それでは足りない、自分の言葉となるためには400回は必要です!」とH先生に教えてもらいました。(H先生とは、今自分が英文法を習っている先生です)
400回は難しくとも、それくらいやる意思が必要だということですね・・・(新年になりましたからぜひ、一緒にやりませんか?)
私たちが日本語ネイティブであるのも、生まれた時から「音声」を何度も何度も聞いて、「日本語」を話し続けてきたからです。それこそ同じフレーズをさまざま条件下で、数えられないほどの回数を繰り返してきたのです。英語も同じです。ネイティブレベル(もしくはそれに近いレベル・内容や発音ともに)を目指すなら、日本語を習得したと同じレベルの「量」の練習を追い求める必要があるのでは?と思います・・・(これができたら苦労しないけど・・・でも実は、ひっそりとそのレベルを目指している自分、結構悩んでいますよ・・・)
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そこでおすすめなのが、こちら「Idiomatic 300」です。 IDIOMATICとは、一言で言えば「母語話者にとって自然だと感じられる」という意味です。本書は、まさにそのIDIOMATICな言い回しを徹底的に学習するための本です。(Amazonより抜粋)とあり、スピーキング力アップにはもってこいですね。
書籍の最初から「よし全部やるぞ!」と意気込むと、行き詰まるので(自分だけ?)001などと数字を振っている表題例文だけをやっていくのも一つの方法ですね。説明などは、必要に応じて読むということです。(もちろんこの説明等がさらに面白く、追加して覚えると力にはなるんですけどね・・・)
「音声」は絶対大事にしてくださいね。アプリで提供されています。説明にあるその他の表現も表題例文に続いて提供されているのですが、これは賛否がありそう。(自分はとりあえず表題例文だけを追っていくのが良かったな・・・)
大学受験用参考書のため、内容は濃く、膨大な量の言い回しを扱っています。やるかやらないかはあなた次第??
話すためのinput まとめ
スピーキングの基礎練習量とリーディングの累積経験を増やす意識を持つ そのために「大量の英語に触れる」(文法ベースの多読・フレーズの暗記暗唱など)
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