学長堀場より新年のご挨拶

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

私は小学校1年生と、1歳の子供がいます。今もっとも興味があるのは21世紀の教育、より具体的には我が子に如何に良い教育の機会と環境を用意するか?ということです。

バリューイングリッシュではキッズコースの本格展開の準備を進めていますが、当然ですがこれも私自身が自分の子供に自信をもって勧めたいというプログラムを作っています。作成するにあたって世の中どんな風に変わっていくんだろう?ということを考えることも大切ですので、ちょっとそこらへんについて書いてみます。

2020年の入試改革が延期となっても世の中の流れは変わらない? 世の中の変化の流れは止められないと考えています。2020年の英語大学入試が四技能ではなくなったことはとても個人的には残念でした。一方で、最近は世界ランキングTOP100の大学を目指す流れが出てきています。毎年50万人単位で人口が減っていく日本が世界的に現在と同様のプレゼンスを維持するのはかなり厳しいです。そういった中で慶応大学ですらTHEの世界ランキングは600~800位という中で、海外の大学への進学というのが出てくるのは自然で、そのために必要な英語力は英検準1級以上、世界トップレベルを狙うなら1級レベルが必要です。

実は世界TOP100の大学の試験は英検準1級レベルさえあれば、他の学力は日本でなら偏差値50くらいでもなんとかなります。入学後はたくさん勉強しないといけませんが、選択肢の一つとして海外の大学は今後拡大し、日本の大学も当然ですが国際的な競争にさらされます。(この競争に勝てないなら、つまり基準が大きくずれるなら、日本の大学はガラパゴス化して価値を急速に失う可能性もあると考えています)

学力の高い子は英検1級を中3で取れる? これ、取れちゃうんです。3年ほど前は、実は私自身、早すぎませんか?と感じていましたが最近考え方が変わりました。英検1級レベルを習得するには、英語力ゼロからの学習で標準で3000時間、少なくとも2000時間は必要です。中3で取るということはこれだけの学習を中3までにやるということなのであり得ないと思っていました。 しかし、最近は教材がAIでの進捗管理なども出てくるし、ネットの記事を読むなら辞書なんて引かなくてもワンクリックで調べてくれます。単語帳すら自動作成です。このようにどんどん効率化する中で、学力が高い子がそういたツールを上手く活用すれば海外留学経験がなくとも中3で1級は十分可能だと最近考えています。 少なくとも、20世紀で旧帝大を目指していたような子たちにとって、中3で準1級、高校3年で1級レベル(CEFR C1レベル)の英語4技能はスタンダードになっていくと考えています。

自動翻訳機ができるから英語はもういらない? これは私の答えはNoです。仕事での会議をこなすぐらいなら自動翻訳でカバーされるのでそういう意味ではいらなくなるかもしれませんが、あくまでも英語も習得することができない人のためのツールという位置づけになると考えています。21世紀目線では母国語+2か国語(英語+中国語)は「教養として」話せるようになるのがエリートのイメージです。

語学を学ぶことは、他国の文化を学ぶ要素があります。

例えば、英語と日本語の違いですが、以下の文にも表れてきます。

This isn’t the fountain pen which I gave to my son on his 20th birthday.

これは<その>万年筆「ではありません」

<どの万年筆かというと>息子が20歳の誕生日の時に私があげたもの

→これは、私が息子に20歳の誕生日にあげた万年筆「ではありません」。

「かっこ」部分がポイントなのですが、日本語は文の最後まで結論が分かりません。極端なことをいうと、相手の様子を見ながら結論を最後で変えてしまうことが可能です。英語はこれが難しいです。 これは一例ですが、このように英語と日本語という言葉にその国や地域の文化が色濃く反映されます。

結論: まとめますと、今後10年ぐらいのスパンで見ると、英語は教養としての第2外国語として引き続き学習されると予想、AIやITツールの進展で、上位20%の学力の子は中3で準1級、高3で1級くらいが学習到達の目安。 バリューイングリッシュとしては、試験対策を軸としながらもCEFR C1レベルの学力を実践的知恵として習得できる英会話学校を目指して今年も精進してまいりますので、引き続きご支援よろしくお願い致します 。


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