【 IELTS スピーキング 対策③】基礎力アップのための勉強法

IELTS対策(主にスピーキングについて)

IELTSスピーキングテストは、4つの項目に対してそれぞれ点数がつき、その単純算術平均でスコアが算出されると推定されます
したがって、以下4つの評価項目をバランスよく伸ばさなければいけません。

1.Fluency and coherence

2.Lexical resource

3.Grammatical range and accuracy

4.Pronunciation

ここで、スピーキングの練習をするという意味では、1~3は2つの要素に分けられます。
1つは、(A) 英文を素早く組み立てる力(デリバリースキルと呼びましょう)です。
もう一つは、(B) 英語でのスピーチの作法を身に付けることです。
そして4つ目のPronunciationつまり(C)発音がさらにもう一つ伸ばすべきスキルになります。
これら(A), (B), (C)三つのスキルをどのように練習すればよいか以下で解説していきます。


 

(A) デリバリースキル(英文を素早く組み立て発話する力)

素早く正しい発話するためには、大きく3つの要素が大事です。

反射速度語彙と文法発音です。

反射速度はIELTSの評価項目では
1のFluency、語彙と文法は2 Lecical resource と3 Grammatical rangeに影響があります。
発音は別項目で解説します。

 

反射速度について
違和感なく会話できるためにはどれだけの間を許容できるのか?ということです。
これは自身の母国語で実験してみると許容レベルがすぐにわかります。
普段の会話の中で、例えば友達と会話する時に
わざと意味のないところで3秒ほど間を空けてみてください。

相手は、?と怪訝な表情になるはずです。
2-3秒の間が常に入るような状態だと、母国語での会話ではイライラしてきます。

これはつまり、これだけの間が会話中に入るのは相当不自然なレベルで
1秒以上の意味のない間を空けるのは減点の対象になりうるということです。

語彙と文法について
語彙と文法に関して一番大事なことは
知識としてどれだけ持っているかが大事です。

この点は実は日本人の学習者が問題となっていることは少ない場合が多いのです。
それよりも問題なのは知っているけど使えないという状態です。

語彙力には大きく3つのレベルがあります

3,000語彙: 基本的な日常会話をこなすのに必要な最低限のレベルはある

7,000語彙: 様々なトピックの日常会話を十分にこなせるレベル

15,000語彙: 様々なトピックの文章を読むことができるレベル

つまり、IELTSのReading/Listeningで良いスコアを取るには
1~1.5万語彙レベルを知っていることが必要ですが
(これなんだっけ?と2秒くらい考えて意味が分かればいい)、

スピーキングで良いスコアを取るためには7,000語彙程度を1秒以内に使えないといけません
(ポイントは、知っているだけではだめで使えないといけないということです)

参考までに、Merriam Webster Learner’s Dictionary
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryなどの英英辞書は3000語彙で
10万語近い英語を定義しています。つまり稚拙な英語となりますが
3000語彙を使えれば英語での意思疎通はできるはずだということです。
ただこのレベルでは教養が無いと思われるので、Band 7.0のスコアを狙うならば
7000語彙レベルは使いこなせないといけないということです。

スピーキングが苦手という人は
3000語彙をしっかり使いこなせるようになることにまずは集中すべきです。

<次ページへつづく>


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