2020年度英語大学入試改革に関連して、そもそも英語ができるということはどういうことだろう?英語学習の到達度として、どういうステップを踏んでどう学習していけばいいのだろう?
スピーキングでは何ができればいいの??と不安を感じている方もいるとおもいます
今回は、そんな疑問に英検1級を持ち、留学経験もある学長の堀場英雄が答えたいと思います!
英語到達度を一覧表にまとめてみました。各試験ごとのレベル対応(紐付け)、各レベルに到達するのに必要学習時間、具体的にどんな判定基準(テスト)で測ることができるか?をまとめました
英語はCEFR(セファール)という学習到達度を測る指標があります。
Common European Framework of Reference for Languagesの略です。
欧州はご存知の通り、ドイツ語、フランス語、イタリア語…と色々な言語が存在します。そんな中で業務ができる!とかそういうことを測る上で、具体的にこういうレベルというレベルわけが必要です。例えば、フランス人が英語で仕事したい場合、私の英語力はC1という基準が分かり、その基準でできることが分かっていれば、雇う側は便利ですよね?
そういう目的で到達度を測る指標ですから、基本的にこれ以上細かく分けることはスキルを測定する観点から見ると本質的ではありません。英語の試験は留学にも使えるIELTSやTOEFLがグローバルスタンダードですが、これは基本的に留学するような最低英検準1級以上の人を選別するための試験です。一方で、英検協会が最近日本でIELTSを受託し開催しているようにCEFRにもしっかり対応する形になってきています。(以前のように昔の大学受験の奇問のような問題を1級の試験で出すこともなくなっています)英検の試験自体は改革が進められ、4技能化、さらにもともと準1級以下も充実しています。概ね義務教育課程にも準拠しています(3級で中学卒業、2級で高校卒業)
これは英検自体が2020年度の英語4技能試験の大学入試を考えた場合、認定される民間試験となる可能性が十分にあるということです。
英検以外の試験がたとえ採用されたとしても、2020年の英語大学入試は、準1級レベルを満点レベルとする方向で調整が進んでおり、現在の高校生の学力等を考えてもこれで間違いないと考えています。つまり、2020年の英語大学入試というのは、英検準1級を突破できるライティング、スピーキングが準備できていれば良いということです
上記の到達表には、学習時間が記載されていますが、こちらはTOEIC(リスニング、リーディング)で必要な学習時間がかなり詳細に研究されているためそれに基づくデータ、また第2次世界大戦前後で、米国にてCIAやFBIのような機関が日本語を学習させるのにどれくらい時間が必要か?(言語の近さに応じて必要な学習難易度や時間が変わります)を研究されています。これらの情報を統合し、私自身が英検1級を取るまでの学習を振り返りながら上記の表の通りに必要学習時間をまとめました
2020年度英語大学入試に求められる学習時間を参考としながら受験準備・対策を立案いただければ幸いです
<各レベル別 詳細(作成中)>
CEFR B2 (英検準1級レベル/語彙7,500レベル)
CEFR B1(英検2級レベル/語彙5,000レベル)
CEFR A2(英検準2級レベル/語彙3,000レベル)
CEFR A1(英検3級レベル/語彙1,500レベル)
おまけ:海外大学院留学レベル
CEFR C1 (英検 1級レベル/語彙15,000レベル)

名古屋大 物理工学科卒、米国の大学院にて原子核工学修士を取得(アメリカ留学)。20代はGEやBCGといった一流外資企業で語学力を活かし外国人のエグゼクティブへ英語でのプレゼン経験も多数有。理系でありながら、実用英語技能検定1級、TOEIC980点、IELTS7.5点。著書: 一生食える「強み」のつくり方
今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する「学び方」のノウハウには定評がある。