英検準1級の英作文(ライティング)試験が変わります。
変化の方向としては、よりIELTSやTOEFLなどのイギリス、アメリカに留学する時に求められる国際的な試験に準拠する形の変更です
以下英検協会のHPからの抜粋です
2016年度より改定の新試験サンプル(英検協会HPより)
・Write an essay on the given TOPIC.
・Use TWO of the POINTS below to support your answer.
・Structure: Introduction, main body , and conclusion.
・Suggested Length: 120-150 words.
TOPIC
Agree or disagree:
Small, independent shops and businesses can survive in modern society
POINTS
Cost / Customer service / The economy / Traditional skills
Full Mark sample answer(模範解答)
(1) I agree with the idea that small, independent shops and businesses will be able to survive in modern society, (2) and I have two reasons to support my opinion.
(3) To begin with, the service at small, independent shops is usually far better than the service at larger businesses and chain stores. (4) Independent shops are usually more closely connected to their communities, and their staff members often know their customers personally and have a good idea of what they are looking for.
(5) Secondly, many independent shops are responsible for producing traditionally made goods. (6) The skills to make these products have been passed down over generations, and consumers today still appreciate the quality and craftsmanship of the goods that these businesses sell.
(7) It is for these reasons that I believe people will continue to use small, independent businesses.
(135 words)
採点基準は観点別ということで
1.内容:課題で含まれている内容が含まれているか?
2.構成:英文の構成や流れが分かり易く、論理的であるか?
3.語彙:課題に相応しい語彙を使えているか?
4.文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか?
の4つの観点で見られるようです
こちらも基本的にはIELTS/TOEFLといった試験に準拠しています
【攻略法】
まず英検準1級のライティングに使える時間は20分以内だと考えられます
その時間内で構成を考え、内容を練り、最低でも120語のエッセイを作る必要があります
これは慣れていないと意外とできません。
英語のライティングには作法があり、型は定型があるので試験の場で考えるのでなく
型の中に思いついた内容をはめ込んでいくことが時間を節約するためにも大事です
型というのは
1.イントロ:まず自分の意見(スタンス、メインポイント)賛成、反対を明確に示す(1)
※上記サンプルにあるように、それに続く2つポイントが有りますといった表現(2)は丸覚えできる点に注目してください(こういうのは自分のパターンを作っておきます)
2-1.ボディ1:ここは指定された4つのポイントを1つ選び、自分の意見をサポートする理由を書きます(3)。これに加えてその理由の具体的な事例を書きます(4)
また、(3)部の書き出しのTo begin with,なども定型表現があるので2~3のパターンを覚えておけば十分対応できます
2-2.ボディ2:構成上は2-1の繰り返しです。上記サンプルでは、(5) & (6)
3.結論:イントロで明示したメインポイントを再度繰り返してエッセイを締めます(7)
このように見ると、練習してなれることで定型表現でカバーできる部分と
本番で推敲しないといけない部分があることがわかります
定型の書き方になれるには繰り返しの練習が大事です
バリューイングリッシュでは、IELTS/TOEFL、英検1級の2次試験の指導に慣れている講師が準1級のライティング講座も指導してくれますので、よろしければぜひご活用ください

名古屋大 物理工学科卒、米国の大学院にて原子核工学修士を取得(アメリカ留学)。20代はGEやBCGといった一流外資企業で語学力を活かし外国人のエグゼクティブへ英語でのプレゼン経験も多数有。理系でありながら、実用英語技能検定1級、TOEIC980点、IELTS7.5点。著書: 一生食える「強み」のつくり方
今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する「学び方」のノウハウには定評がある。